「彼」と私の話

メンズ地下アイドルにリア恋

どのくらい好きかって。

私は今多分人生最大に恋をしてると思う。
オタクを恋っていうのは気持ち悪いけど、

それくらい「彼」のことが好きなんです。

 

「彼ら」のライブは月10回程度ある。

そのうち私は一二回行けない回がある程度。

ということは単純計算で3日に1度ぐらいは会えるのにすごく会えない日は長く感じるし、

行けないライブは私の見れない「彼」を推しかぶりが見てると思うと死にたくなる。

 

「彼」には、最大の武器がある。

笑顔。

 

「彼」は爬虫類系の顔でどちらかというと、

綺麗な顔の部類に入ると思う。

笑顔になるときは目を細めて、口を開いて。

その美しい顔を歪めて笑う。

その笑顔に私は心を奪われてしまった。

 

ステージからお客さんを煽って笑う顔。

メンバーのくだらないトークに笑う顔。

それがとてつもなく狡い。

 

ジャニーズとかではファンサと呼ばれてるが

地下の界隈ではレスといわれてるものがある。

歌う時に目線を合わせたり、指を指したり。

そういうことを総称してレスという。

 

「彼」はあまりレスをするタイプではなかったけど、

私が「彼」を好きになってすぐの頃には、たくさんレスをくれた。

でも、「彼」のファンが少し増えて、もっとファンが欲しい「彼」は既存ファンの私でなく新規獲得するため、私には目線を合わせる程度になっている。

 

はじめはそれが辛くて泣いたこともたくさんあったけど、

「彼」が望むことが叶うことが私の幸せなので、「彼」がファンが増えることを望むなら私は我慢できる。

それに、「彼」は目を合わせたあと最大の武器の笑顔をする。それだけで私は毎回恋に堕ちてしまう。

 

それくらい「彼」の笑顔はずるいのだ。